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RADIQ aka Yoshihiro HANNO / GRAFFITI & RUDE BOY 67' (PFCD12)
発売日 : 2004年9月17日
RADIQ aka Yoshihiro HANNO / GRAFFITI & RUDE BOY 67' (PFCD12)
税抜定価 : ¥2,400 (w/o tax)
税込定価 : ¥2,520 (w/tax)
Cat.No : PFCD12
発売元 : PROGRESSIVE FOrM
販売元 : INNER DIRECTS / PROGRESSIVE FOrM

原点・・・その先の未来を示す傑作!音楽的ルーツであるヒップ・ホップ、ダブ、ジャズなどの肉体的躍動感を集約した半野流最新型のミニマル・エレクトロニック・サウンド。女性シンガーTerry、フランス人ラッパーBlack Crom をフューチャー!



TRACKLISTING
GRAFFITI & RUDE BOY 67'
01. Sexual Fiction
02. Rock Steady
03. Rude Boy Anthem
04. Block Science
05. Till the Dawn feat Terry
06. Dub Suite
i) Tokyo dub
ii) Hip Hop Racine feat Black Crom
iii) Tectonics dub
09. Sound System 2004

all tracks composed and produced by Yoshihiro HANNO 2004 Paris/Tokyo

02. Rock Steady

Double Bass by Takanori Kameda
A.Guitar by Takaaki Ohnishi
Alto Sax by Tetsuya Heike
Recorded by Masao Saotome at Studio L.D.K

05. Till the Dawn feat Terry
Words by Terumi Shoji
Recorded by Masao Saotome at Studio Cirque Tokyo

07. Hip Hop Racine feat Black Crom

Words by Black Crom
Recorded by Yoshihiro HANNO at Studio Cirque Paris

Mastering by Yukie Fuse at Bernie Grundman Mastering
Artowrk by Masakatsu Mizutani
Artist Management by Mayumi ABE (Cirque Paris/Tokyo)
Thanks to Yasuji Maeda and Bernie Grundman Mastering,
Fumiya Tanaka, Keiko, and all my friends


Press Release

 
「人に自分の事を説明するのが、難しくなりすぎたからかな?」半野喜弘は笑う。彼がどこからきたのか? その証明が『GRAFFITI & RUDE BOY 67'』だ。いうまでもなくグラフィティはヒップホップの、ルードボーイはレゲエの、それぞれ精神的支柱を直接指し示す言葉であり、アルバムにはブラック・ミュージックの肉感性が横溢している。これはマルチフォニック・アンサンブルとして97年にシーンへ登場以来、常に多彩な音楽要素の混在と複雑な衝突によって自らを証明してきた半野喜弘が、再び原点と足下を見つめ直し、自身のルーツに対する愛情を敢えてシンプルに浮かび上がらせた作品だと言っていい。「Rude Boy Anthem」「Block Science」といった楽曲タイトルにもよく現れているように、80年代後半に彼が現地で実際に体験した、ニューヨークやジャマイカやニューオリンズの音楽、つまりヒップホップやダブやジャズが、そのルーツだ。

 とはいえ、本作が単純なバック・トゥ・ベイシックで懐古的なサウンドであることなど、もちろんありえない。『GRAFFITI & RUDE BOY 67'』は、『9modules.+』で突き詰められたダンスの機能性、そして『Lido』で完成された管弦楽からエレクトロニクスに至る広大な領域のサウンドを優美に纏め上げる綿密なコンポジションを、一端通過しているが故のルーツ・ミュージックの再浮上であって、だから作品は、安易にクラシックなダブやヒップホップをなぞることを退けることとなる。

 艶めかしさと気高さが同居し、ジャズ的なヴォーカルとチョップされたフランス語のラップが絡む「Sexual Fiction」、ダブル・ベース、アコースティック・ギター、アルト・サックスなどのアコースティック楽器が精妙にエレクトロニクスと綴じ合わせられていく「Rock Steady」、レゲエの基本美学である“Stay Cool”な感覚をさらに大胆に拡張したようなミニマル・ダブ「Rude Boy Anthem」、『9modules.+』的な異形エレクトロ/ミニマル・ハウスの「Block Science」、Terryの歌声が静かに深く染み渡り、半野喜弘の持つ室内楽的な側面とヒップホップ・ルーツが弧を描いて噛み合わさってゆく「Till the Dawn」、BLACK CROMのラップを中心に据え、『Lido』であますところなく発揮されたコンポジションの冴えをダブという枠組みの中で再び炸裂させる三部組曲「Dub Suite」、シンプルながら深い余韻を湛えた「Sound System2004」と、「GRAFFITI & RUDE BOY 67'』を支えているものは、ルーツ・ミュージックが創造性に溢れ、極限まで肉体性や熱量の高さを誇っていた時期の記憶を今に甦らせる再生装置としての役割であり、また、そうしたルーツをあくまでモダンな文脈の中に埋め込み、さらに「先」を映し出す照射装置としての機能だ。

 「血のように熱くて、水のように透明な音楽」これは多様な音楽形態の中で、恐れることなく「音楽の多様性」そのものを象徴し、祝着してきた半野喜弘が、しかしその作品すべてに共通する感覚として自らの言葉で説明したものだが、この言葉は本作にも鮮やかに貫かれている。「血の熱さ」とはつまり「ブラック・ミュージックの歴史との繋がりの濃さ」であり、また「水のような透明さ」とは「ルーツに縛られず大胆にそれを発展させていくこと」となるのだろう。当然、作品背景としての意味づけのみならず、イメージとしての「血の熱さ」や「水のような透明さ」は、この音楽にも見事に息づいており、そしてそれこそが半野喜弘というオンガクの核たるものなのだ。

 以下、最後に作品で重要な役割を果たすラッパー、ヴォーカリストの二人、BLACKCROMとTERRYのプロフィールも付しておく。

BLACK CROM(ブラック・クロム):アフリカ、ガボン出身。10歳の頃、両親と死別後に渡仏。以来、フランスで生活。現在はパリより少し北に位置する、アミアンという小都市に在住。約8年前にラップの世界に入り、仲間たちと共に、BLACK BIZARというラップ・チームを組み、ライヴ活動を開始。昨年2003年に、自身初の6曲入りマキシ・シングルを半野喜弘協力のもと制作。2004年、フランス国内にて発売。

TERRY(Terumi Shoji):学生時代にアメリカに留学し、現地のブラック・ミュージックに触れる。その深く、重い天性の声質と肉感的表現力に惚れ込んだ半野喜弘が自らの作品に起用、Lido Ensembleにも参加している。

text by 西山伸基(HEADZ/FADER

アーティスト・プロフィール


RADIQ aka Yoshihiro HANNO(半野喜弘)<http://www.yoshihirohanno.com>

電子音楽からアコースティックな映画音楽まで幅広い創作活動を世界規模で実践し、独自のスタンスと視点で音楽を描く孤高の音楽家。1997年にベルギーの音響レーベル<サブ・ローザ>より<マルチフォニック・アンサンブル>名義で発表されたアルバム『キング・オブ・メイ』の独創的なサウンドで大きな衝撃と共にシーンに登場。このアルバムで半野の存在は一躍注目の的となり、翌年には元ジャパンのミック・カーンとのコラボレーション作品が日本、イギリス、アメリカで発売される。更に、1998年には映画の世界にも進出しアジア映画の巨匠、ホウ・シャオシェン監督作品『フラワーズ・オブ・シャンハイ』の音楽を担当。半野にとって初の映画音楽となったこと作品は、カンヌ映画祭コンペ部門の正式出品作品として映画祭に招待され絶賛された。
同行した半野も現地プレスから”新しい映画音楽作家の発見”と評された。これ以後、現在までにジャ・ジャンク監督作品『プラット・フォーム』(ヴェネチア映画祭最優秀アジア映画賞、ナント映画祭グランプリ、ブエノスアイレス映画祭グランプリ)、行定勲監督作品『カノン』、ユー・リクワイ監督作品『オール・トゥモロウズ・パーティース』(カンヌ映画祭出品作品)等を手掛け、映画音楽作家としての国際的評価も高い。2000年、坂本龍一が主催する団体CODEに参加。また読売テレビドラマ”永遠の仔(出演中谷美紀/テーマ曲坂本龍一)”の音楽を担当、その斬新なサウンドが話題になる。この年には自身が主催するレーベル<シルク>もスタート、ここから発信された最新のコンピュータ・ミュージックは海外でも大きな評価を得ている。

2001年以降はパリと東京を拠点に、よりワールドワイドな活動を展開。ロンドンで行なわれたRadical Fashionにビョークらとともに参加するなど、ヨーロッパ各国にて精力的なライブ・パフォーマンスを数多く行なっている。2002年には新鋭エレクトロニック・ミュージック・レーベルPROGRESSIVE FOrMよりアルバム『9 modules.+』を発表。2003年、制作に4年を費やした半野の集大成であり、マスターピースと呼ぶにふさわしい最高傑作『Lido』(”NYアヴァンギャルドの大御所”アート・リンゼイや、ジョン・ケージ作品のヴォーカリストとして知られているジョアン・ラ・バーバラらも参加)をソニーより発表。その極限的な美しさと高度な音楽性は圧倒的な支持を得て、その恐るべき音楽的才能の存在を決定的なものとした。そして東京で行われた、管弦楽器を含む22人編成のLido Ensembleによる壮大なコンサートも大成功をおさめた。2004年、ヒップ・ホップ、ダブ、ジャズなどの躍動感を集約した最新型のミニマル・エレ クトロ・アルバム『GRAFFITI & RUDE BOY 67'』を<RADIQ>名義てPROGRESSIVEFOrMより発表予定。女性シンガーの<Terry>、フランス人ラッパー<Black Crom>をフューチャーしたこのアルバムは10月にフランスのLogistic Recordsより世界発売される。Yoshihiro Hanno's works will expand to new horizons.
PP